私のおばーちゃん。



子供の頃、学校から帰ってきたら玄関に草履が並ぶ。
あっ!おばーちゃんだ!




母方の祖母がよく来てくれていた。
遠方からなので、来ると、1か月程は滞在していたかな。


鍵っ子だった私。
おばーちゃんが家にいるのが嬉しくて


学校から帰ると、わざと勝手口からソロリソロリ...
わっ!


わっ!じゃなかよ~
せからしか~

そう言われたのか、記憶が定かではないけれど
よく祖母の口から聞いていた言葉だ。

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最近、なぜかおばーちゃんのことを思う。
きっと、アッパッパの記事(←こじゃれたワンピより、今の気分はアッパッパ)のせいだ。
佐藤愛子さんの本の挿絵、アッパッパに下駄。
洋装に下駄の画を見ている内に
おばーちゃんを思い出した。





母の縫ったスーツ足袋草履。
今思えば、かなりミスマッチ。
でも
長い髪をひっつめて、後ろで几帳面にお団子にまとめ上げ
背筋を伸ばしてシャカシャカ歩く
スーツ姿に、足袋草履
それが私のおばーちゃんなのだ。



せからしか~
よかよか
ほんなこつ
ばってん


方言の断片と可愛がってもらったことはしっかり覚えている。




あのころは、給食のパンの持ち帰りはok。
コッペパンが苦手だった。
孫が持ち帰るパンを一口サイズにカットして、油を敷いたフライパンの上でかるーく焼き
砂糖をまぶしてオヤツを作ってくれたっけ。
即席揚げパンに
紅茶に牛乳を入れた飲み物を添えて…



当時、ミルクティーなんてハイカラ(笑)な飲み物を知らない私たち姉妹は
また~おばーちゃん変なことして~
と文句を言っていた。


もちろん明治生まれのおばーちゃんがミルクティーなんてものを知っているはずもなく
おそらく、コーヒー牛乳つながりで作った偶然の産物。

そんな笑い話も懐かしい。




夫を早くに亡くして
女手一つで5人の子供を育てあげた祖母。
これからの時代は男も女もなか。
手に職を持たんば。

母たちは、そう言って育てられたそうだ。



家に滞在中のこと

免許なんて女は取らんでええ!!!

という父にその場では、黙っていた祖母。

台所で後片付けをしている母の傍で
私があんたの歳やったら、取るね。人生は一度きりやけんね。
と耳打ちしたらしい。

(結局、母53歳の時に免許を取った。)



そんな祖母のエピソードを聞くにつけ
大人になっていろいろ話したかったなーと。
なかなかカッコいい明治の女だったなーと。


いろいろ悩む今の私におばーちゃんはどんな言葉をかけてくれるだろうか。。。
ああ、せからしか~
自分で考えんしゃい

(これが正しい使い方かどうかはわからないけど)
そう言われるかな。



婚家の顔も知らぬ人が眠る場所よりも
おばーちゃんに会いに行きたいな。
そんな思いにとらわれている今日この頃。

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