まだ、母さんを呼ばないでね。


イベント
があるごとに、症状がグッと進んだように感じると思います。



イベントって...
楽しい行事を指す言葉だとばかり思ってた。


へぇ~
イベントってこんな使い方もあるんだ。
母の今後を相談に行った先で 相手の言葉を他人事のように聞いていた。
私たちにとってのイベントとは
母の病気の進行による入院。




ちょっと熱が高くて具合が悪くなって入院しただけなのに


今後、どこまで望むか...


遠慮がちに言葉を選びながらだけれど
会う人会う人
残酷な難題を突きつける。






生きるって?

生きるとはなんだ?


大学生の頃、ある偏屈な教授がそう問うた。
受講資格は3回生以上
そんな触れ込みの講義にやってきた1回生。
深い意味はなく、人数制限のための問いだったよね、きっと。
そのチャレンジャー君がどう答えたのか、覚えていないが


50過ぎても答えなんて見つからないよー




イロウ

キカンセッカイ

ジンコウコキュウキ



今スグって話じゃないけれど
どこまでを望むか...



胃に穴を開けて直接栄養を流し込んで
管につないで
命があるってことは、生きるということ?
それは本当に幸せ?



そして、そういう選択を家族に委ねるって...
人の生死を決めるのは神の領域じゃないの?
医学の進歩?
医者は命を助けることに必死だけれど
本当にそれだけでいいの?




生きるってなんだろう
生きるって

答えの出ない問いをずっと考え続けている。
私は、いったいどうしたいのだろう。






今日スーパーで、特大のドラヤキを見つけた。
コレだ!
父の大好物だったドラヤキを仏壇に供えて、手を合わせる。

まだ、母さんを呼ばないでね。

そう呟いていた。

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あの日の幸せを今頃噛みしめている。

おべんと おべんと 嬉しいな~♪
職場の昼休み、喜び勇んでランチバッグを手に取った。
ついでに、スマホを覗いたら…


“もうっっっ、腹立つーーーーーーー!!!”
届いたメッセージの文面だ。



あーあ、また何かあったのね(;´д`)
今夜もきっと眠れない。。。





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眠くて眠くて仕方なかった10代の頃
待ちに待った日曜日
二度寝を決め込んで、再び布団に潜り込んだら


もうっっっ、腹立つーーー!!!

こっちやって、腹立つわーーー!!!


また始まったよ┐(´-`)┌
階下で言い争う二つの声。
母と妹だ。
いつも ぶつかってばかり。
こうして
いつも 休日の幸せな時間は奪われるのだった。






そして



今日のメッセージの主は、妹だった。
母の通院介助の日。
母の態度が気に入らないそうだ。
あれやこれやと書いてある。





前回もそうだった。
母の通院介助の日。
母の言動の逐一、とにかく気に障ると電話でまくし立て
あれやこれやを
一方的に聞かされた。
私の負担を減らそうと今日は私が行くわーと、申し出てくれたんじゃなかったっけ?(汗)





母への毎夜の電話。


母の声は やけに明るかった。
なにかあると妙に元気な声で は~い と応える。

自宅で転倒したとき
デイケアで嫌なことがあったとき
娘に心配をかけまいとする親心
だから、今日も何か辛いことがあったんだなーとすぐわかる。




母の言い分も…と
無理やり話を聞き出した。

ポツリポツリと話す母
よほど我慢をしていたのか 電話口で声を詰まらせる。
言いたいことがあっても
自分が歩けなくなっているせいだから
いろいろやってもらわなければならないから
ガァーと責め立てられても
黙っているそうだ。



こりこちゃん、聞いてくれる?
こんな風に言われて
今日ね、もう、ホントに腹がたって…


そういう風に話す母だったら、どんなによかっただろう。




妹よ
正論を吐くのはいいけれど

目の前にいるのは
母の姿はしているけれど
いろんなことができなくなって
弱り切っている老人なんだよ。

親子の立場は すっかり逆転してしまっているんだよ。


言いたいことは多々あれど
言ってしまうとまた母に当たるんだよね。
告げ口したって…


妹には妹の言い分があるんだろうね、きっと。
親への思いはそれぞれ違う。

だから、難しい。
だから、しんどい。
だから、苦しい。
だから、悲しい。
だから、…





あの休日の朝
ささやかな楽しみを奪われて ムッとした日曜日
あの日こそが幸せだったのか・・・

あの日の幸せを 今頃 噛みしめている。
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やっぱり、まだまだだ。私は。

母の希望で、介護施設の見学に行った。


顔が映り込みそうな、真っ白な床を配したエントランス。
開放的な大きな窓が入った食堂。
居室へ続く広々とした廊下は、温かみを感じる色調の木材の設えで、まだキズひとつない。


オープンしたばかりの建物は、どこもかしこもピカピカで
その真新しさが、かえって思いを複雑にする。
まぶしすぎて、ソワソワと落ち着かないのだ。





そう、私は母を捨てようとしているのだから。
どんなに言葉を尽くそうと、私は母を捨てる場所を探しているのだ。



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あんたが苦しむと思うから...と母が言った。

だから、一緒には住めない。
だから、今の内に施設見学に連れて行ってほしい、と。



あちらの家(夫の親)に遠慮してのこと。
まだ子供に手がかかる娘に遠慮してのこと。






シルバーカーに寄りかかっても、一人では立っては居られない。
小さく痩せた後ろ姿は、実年齢より10も20も上に見える。






母にこんな事を言わせてしまう自分が、たまらなく嫌だ。






結婚することは、親を捨てることなのか。
誰もがYESと返事をしたときに、そこまでの覚悟をしているのだろうか。



過去を振り返ってみても、今更どうすることもできない。
そして
万事、丸く収まる未来を思い描こうとしても、絵筆を持った手は止まったまま。


苦しい。
苦しい。
苦しい。







そんな思いを抱えて、外出した先で目に留まった詩画展のチラシ。
星野富弘さんの詩。


よろこびが集まったよりも
悲しみが集まった方が
しあわせに近いような気がする

強いものが集まったよりも
弱いものが集まった方が
真実に近いような気がする

しあわせが集まったよりも
ふしあわせが集まった方が
愛に近いような気がする






ここまで到達するのに、
どれだけの
悲しみ
苦しみ
が必要なのだろう。





私には、まだまだ足りないのだ。
きっと




まだ、先のことはわからない。
状況も気持ちも変わっていく。

でも、今わかることが一つある。
50を過ぎた今も、私は母に守られている。
“むすめ”で居られることに安堵しているのだ。
やっぱり、まだまだだ、私は。

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だからもう遠慮はしない。

そうですねぇ~
前回より身体機能の面でチェックが増えていますが・・・

う~ん、これでは・・・
他の部分にも、
バランスよくチェックがついていれば・・・







母の介護認定結果について、自治体に問い合わせたときのこと。
明らかに、病状は進んでいるのに、現状維持判定が出たのだ。



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バランスよく
って何ですか?


何にでも基準が必要。それはわかる。
審査も
身体機能やら、認知機能やら、社会生活への適応やら・・・いろんな側面からみる。
それもわかる。



でも、バランスよくって何?
人間が衰える過程が、一律に同じ具合に進むとでも言うのか。




母は確かに、ボケてはいない。
それに比して、身体機能はどんどん悪くなっている。
アンバランスと言われれば、アンバランスだ。
だけど、それがどうした!
困っていることに変わりはない。







介護認定の救済措置。
自治体のHPには不服申し立てができるとある。
この不服という言葉が、ひっかかる。


ただ助けてほしいだけなのに
過分な要求をするつもりはないのに
それを不服という字でくくられると、あまり気分がよろしくないのは私だけなのか。




財政難で制度の運用が厳しくなってきた昨今、
介護度を下げられた人の話もよく耳にする。
現状維持ならまだいいんじゃないか
そんな中で不服(不満)をいうのは、悪いんじゃないのか。
私の負い目(遠くからしか母を支えられないこと)がそう思わせるのかもしれない。

モンスターとかクレイマーという言葉もチラつく。
周りから突出することを嫌い、空気を読むことに重きを置く日本人の悪い癖だ。
イイ人であろうとするマインドの問題か。



でも


担当者のバランスよく・・・発言で目が覚めた。



自分の心の声に耳を傾けよ!
オカシイと思ったら、声を上げよ!
自分を信じるべし!
空気なんか読むな!
イイ人なんてロクなことはない!



だからもう遠慮はしない。





そして




再認定の結果が出た。
利用できるサービスが増えたのは、有難いのだが
妥当な判断が下ったことを喜ぶべきか・・・今、複雑な思いで居る。


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母の真意は分からない。でも・・・

どうやら母の元に妹から、「言い過ぎた。ごめん。」とメールが来たらしい。
それまでの経緯は前々回の記事に書いた通り。



ズケズケはっきりモノを言うが、裏表のないところが妹の長所。
ああよかった~と思っていたら・・・母はまだ気が済まないようで、妹の欠点をあげつらう。
しばらく聞いていたが、だんだん辛くなってきた。



黙っているつもりだったが、
母が泣いていた夜、すぐに電話で妹の話を聞いたことを告げた。



でもね。
確かに今回のことは妹の方が悪いと思うけど、これまでのお互いの関わり方にも問題があったんじゃないの?
母さんも、ときどき妹の気に障ることを言ってるよ。



と、まぁ意見してしまった。
これから、また顔を合わせるわけだし
いつまでも引きずって欲しくなくて・・・との思いからだった。



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そして、今夜の電話。
当たり障りのないことを話した後に、母が言い出した。


そういえばね。
デーサービスの職員さんはどんなふうに思っているんだろうね。




今日は、新人さんが送り迎えをしてくれたらしい。
だから家の事情を詳しく知らなくて、送りの玄関先で鍵を開ける母を見守りながらこう言ったそうだ。



○○さん(母の名前)は、誰と住んでいるの?



いえ、一人です。一人が楽よ~。
と母。


それ以上、職員さんは何も言わずに帰って行ったそうだが・・・



そういえばね。
デーサービスの職員さんはどんなふうに思っているんだろうね。



この言葉をどう受け止めてよいのやらモヤモヤが続く。



母は何を言わんとしているのか?
こんな状態の母を一人にしていることは、世間様(職員さん)から見ればあり得ないことだと責められているのか?
昨日、自分の肩を持たずに意見した私に腹を立てているのか?
以前も外出先で、自分の意見を否定されるとムキになる場面があったっけ(汗)



長女でありながら、長男さんと結婚することに躊躇していたら
背中を押してくれたのは、他ならぬ母だった。
誰かがやめろと言ったら自分の意志を曲げるのか!と。
結婚するなら駆け落ちしてでもという覚悟でしなさい!
そう言われた。

あの頃は、母も若かった。まさか自分が病気になるなんて想像もしていなかっただろうし、
これほど老いて弱るとも考えていなかっただろう。
それは、私も同じ。親はいつまでも元気でいると思い込んでいた。甘かった。




母の真意は分からない。
でも・・・
一人が楽よ~という言葉に
娘に心配をかけまいとの気遣いが見え隠れするが、
この言葉を発する時、以前ほどの力はなくなった。


ああ~モヤモヤする。



考え過ぎてはダメだ。
湯船に浸かりながら、形だけでも笑顔を作って笑ってみた。
最初は口角を少し上げて、そして声を出して笑ってみた。

ハハッ。ハハハ。アハハハハハ!


続けていると、おかしくもないのに結構笑えるもんだ。
笑い続けていると、いつの間にか泣きながら笑っていた。


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